フロンの温暖化効果は二酸化炭素の数百倍から数千倍と大きく、あやまってエアコンや冷蔵庫からフロンを漏らしてしまうと、エアコンの場合は2トンほど、冷蔵庫の場合は200キログラム以上の二酸化炭素を放出したことになり、その環境への影響はとても大きなものになります。地球温暖化対策のため部屋の冷暖房を弱める、レジ袋を使わないようにする等、様々な努力により1日1人1キログラムの二酸化炭素の放出を減らそうとしても、フロンをほんの少し大気に放出してしまうとこれらの努力は全部無駄になってしまいます。なので、フロンが使用されているエアコンや冷蔵庫にフロンが入っていることが誰にでもわかるようシールを貼り、もしフロンを漏らしたら環境にかなりの悪影響を及ぼすことが分かるよう、そのフロンの量を二酸化炭素の量に置き換えて表示することが「フロンの見える化」なのです。しかしフロンは悪者ではなく、暑い日に部屋を涼しくしたり、食材が腐らないよう保存するためにはフロンが必要です。フロンを正しく扱うことをわかるようにすることが「フロンの見える化」の目的なのです。